ニキビをつぶさずにいられない、さかむけをむしらずにいられない貴女へ

どうして、わざわざ、自分をむしったりちぎったり潰したりするのですか?

 

1.気をつけて! それは強迫性障害の一種、ストレスのサインです

どうしても、さかむけをむしったり、ニキビを潰したり、唇の皮をむしってしまったり、かさぶたを剥がさずにはいられない貴女へ。
ちょっとショックな事を書きますが、それは『皮膚むしり症』(強制皮膚摘み取り症)といって、強迫性障害に関係した精神疾患の一種です。やわらかく言えばメンタルの病気です。
発症するのは七割以上が女性だと言われています。
手持ちぶさたになると、どうしても自分の皮膚をむしってしまう。そんな貴女は、ぜひ最後までこの記事を読んでください。

2.まずはストレスの元を掘り下げて

皮膚むしり症をする人は、強烈な気持ちに押し流されているのではなく、なんとなくの不安や退屈が引き金になってやっていることがほとんどです。
でも、皮膚をむしることが楽しいわけではないこともまた特徴です。
アレキシサイミア(失感情症)という言葉があります。心身ともにストレスを感じているのに、自分でそのストレスを自覚できていない症状のことです。そこまで行かなくとも、なんとなく不安で、なんとなくつまらなくて、皮膚をむしってしまっているのだったら。
今の貴女の生活で、何が嫌か、何に不快感を覚えているか、一度書き出してみませんか?
できたら、それがなぜストレスに感じるのか、掘り下げて考えてみましょう。嫌なものを嫌だと自覚して、『私はこれが大嫌い、私はこれにストレスを感じる』と心の中で唱えるだけでも、実は強力な防護壁ができます。

3.それは貴女だけが抱えないといけない問題?

ストレス源を書き出したら、もう少し考えてみましょう。
困った時は、周りに協力を求めるのが基本です。
自分に問いかけてみてください。それは、貴女だけが抱えなければいけないことですか? 誰かの助けを借りることはできませんか?
仮に、ストレス源に直接の手出しができないのだとしても、『私はこれがストレスになっている』という気持ちを吐き出して、誰かと共有することは、それだけで気持ちがホッとするものです。

4.薬局で買えるストレスケア

忙しいと、なかなか自分をケアする時間が取れませんよね。
まずは比較的遅くでも開いている、ドラッグストアなどで買えるストレスケアを紹介しましょう。

・蒸気でホットアイマスク
ちゃんと眠れていますか?
睡眠はすべての基本です。8時間睡眠が取れていれば、気持ちも体もストレスに強くなります。
なかなか寝付けない貴女は、強制的に視界を暗くしてしまいましょう。眼精疲労も取れるとなおいいですね。
そんな商品が蒸気でホットアイマスクです。温かな蒸気が目の奥のコリをほぐしてくれます。
ラベンダーセージやバラなどの華やかな香りつきの商品が主ですが、近年では香りなしのものもあります。

・漢方薬(柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯)
ドリエルなどの睡眠改善薬もありますが、翌日に眠気が残ってしまうこともあるので、あえて漢方薬をおすすめします。
体力があって、イライラしがちな方なら、柴胡加竜骨牡蛎湯。
あまり体力に自信がなく、些細なことを記にして眠れない方は、桂枝加竜骨牡蛎湯。
どちらも不眠に効く漢方薬です。なるべく胃が空のときに、多めの白湯で飲むのがおすすめです。眠くするというより、イライラや不安をとってくれる薬なので、翌日の眠気も心配いりません。

5.気軽に心療内科に行こう

時間さえ取れるなら、医師の診察と病院の薬が一番効きます。
皮膚むしり症には抗うつ剤(SSRI)が効くという研究結果が出ていますが、ストレスを掘り下げる段階で、誰かの助けが必要だと感じたなら、一番手堅い選択肢は、専門家のところに行って診察してもらい、気持ちを吐き出したり薬をもらったりすることです。
最近の病院は、メンタルクリニックと銘打ったり、心療内科を標榜したりして、できる限り敷居を下げようとしていますが、そのために、ひとつ注意しなければいけないことが出てきています。
心療内科は、内科が専門で、あまり精神のことに詳しくない医師でも標榜できてしまうのです。そういう心療内科で、的外れの薬ばかり出されて、それなのに症状がよくならず、困っている人がかなりいます。
そのため、心療内科に行くときは、必ず精神科も標榜している病院を選びましょう。きっと力になってくれます。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
少しでも貴女の力になれたなら幸いです。

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