ブラックベリーリーフティーの効果・効能や味とは!?正しい淹れ方やオススメ入手法も徹底解説!
ブラックベリーリーフは、ブランブル、デューベリーとも呼ばれるキイチゴの仲間です。ブラックベリー『リーフ』をハーブティーとして使います。ベリーの方ではありません。
ブラックベリーの灌木はイバラのつるで、お茶にするため、葉を乾燥、細断します。喉や口内の痛みを和らげ、むくみとり、整腸作用、外用薬としては化粧水や口内洗浄剤に欠かせないハーブティーです。
一般的に、若葉を収穫したほうが質が良いハーブのリーフが出来上がります。ブラックベリーのほうは6月から10月まで果物が実り、これもジャムの原料として親しまれてきています。
日本でハーブティーとして認知されるずいぶん前から、うさぎ用のハーブとしてうさぎの血液と皮膚を強くしたい時に用いられていました。
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ビタミンB&C、ミネラル、フラボノイド類、タンニンなどを豊富に含んでおり、血液・皮膚の強壮、湿疹緩和に緩和があるとされています。
この記事では、
・ブラックベリーリーフティーの効果・効能について
・ブラックベリーリーフティーの正しい淹れ方やオススメ入手法
についてご紹介していきます。
Contents
【ブラックベリーリーフティーの効果・効能について】
主な有効成分について、表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
タンニン | 収れん作用、整腸作用、下痢止め、生理出血の緩和 |
フラボノイド類
(ケンフェロールとケルセチンの誘導体など) |
抗酸化作用、利尿作用、免疫促進作用、抗ウイルス作用 |
ポリフェノール類 | 抗菌作用、抗酸化作用の高さとそれによる心臓病、癌、動脈硬化、その他の健康問題をへらす、アンチエイジング、がん予防 |
ビタミンC | 抗酸化作用、免疫促進作用、皮膚組織修復促進 |
ブラックベリーリーフティーの効果・効能について、成分別に見ていきます。
タンニン
渋み成分です。収れん作用があり、
・止血作用
・整腸
・軽い下痢止め
の働きがあります。腸の粘膜を縮ませて下痢を止めますが、一過的なものなので、IBSなど慢性的な大腸の病気にはおすすめしません。
フラボノイド類(ケンフェロールとケルセチンの誘導体など)
植物に含まれる健康成分のグループで、とくにケンフェロールとケルセチンの効果が多く実証されています。
ケンフェロールは
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・抗菌作用
・抗糖尿病作用
・抗骨粗鬆症
・抗不安作用
・鎮痛作用
・抗アレルギー作用
ケルセチンは
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・抗動脈硬化作用
・脳血管疾患の予防
・抗腫瘍効果
・降圧作用
・強い血管弛緩作用
が報告されています。
ポリフェノール類
抗酸化作用その他で有名な植物成分です。含まれるポリフェノールの種類は植物ごとに異なりますが、ブラックベリーリーフティーでは
・抗菌作用
・抗酸化作用
・抗酸化作用の高さによる心臓病、動脈硬化、その他の健康問題の減少
・アンチエイジング
・がん予防
があると期待されています。
ビタミンC
肌や組織の健康に欠かせないビタミンです。
・抗酸化作用
・免疫促進作用
・美肌作用(皮膚組織修復促進)
と、ここまでの成分の効果効能を下支えするような作用を持っています。
【その他に期待されるブラックベリーリーフティーの効果効能】
その他、どの成分がどのように作用しているかは不明ですが、
・のどの痛みを和らげる
・口内炎の痛みを和らげる
・風邪・インフルエンザでの鼻づまり緩和
・生理痛緩和
・口腔衛生の処理(後述)
・リウマチの治療(抗炎症効果による?)
・がん予防
・アンチエイジング
(抗酸化作用だけでなく、ブラックベリーの葉の抽出物は、しわを引き起こす特定のマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)を抑制する。葉はビタミンEに匹敵する抗酸化物質を含む)
・強壮作用
・血糖降下作用
などの効果があるとされています。
飲む以外の利用法として、抗菌力を利用してマウスウォッシュやうがいで
・虫歯の予防
・歯肉炎
・扁桃炎
・咽頭炎
・歯痛
に使うこともあります。
ギリシャの医師、西暦160年頃のローマの軍人、ガレンは、兵士たちの健康と体力のために、兵士がブラックベリーの葉を噛み砕くことを勧めました。もちろんこれは口腔衛生のためになりました。
<口内洗浄用の煎じ薬レシピ>
乾燥ブラックベリーリーフ20gを、薬缶や鍋などに入れた1リットルの水に一日つけます。そのまま火にかけて30分沸かしし、蓋を閉めたまま冷まします。
濾して数週間のうちに使い切りましょう。タンニンが豊富で、扁桃炎、口内炎、のどの痛み、歯茎の炎症の緩和に効きます。
ドイツでは、風邪その他で起こる口や喉の粘膜の炎症について、軽いものに関してならブラックベリーリーフティーはそれを治療するために承認されています。うがい薬またはお茶(淹れ方は後述)として飲むことで、のどの痛み、口内炎、歯茎の炎症を緩和するのに役立ちます。
煎じ薬は、顔などに塗布すると皮脂のバランスを整え、アクネ菌などと戦い、キズや炎症を防ぎます。そのためニキビや湿疹に効き、美肌・美白効果があります。乾燥しすぎている肌にも効きます。やけどや発疹、日焼けに対する治療にも皮膚への塗布が効きます。
<塗布・湿布液レシピ>
ブラックベリーリーフの大さじ4杯を鍋に入れ、水を750ml追加し、沸騰させ、10分間煮つめます。火から下ろし、ふたをして放冷してください。布または包帯を混合物に浸して10分間傷の上に置きます。朝起きたときと寝る前の夜にこれを行います。
皮膚に塗布することで治療できるものとしては、痔もあります。タンニンの収れん性が痔に効くとされています。
炎症を起こしているかにじみのある発疹を治療するには、塗布と言うより湿布が有効とされています。湿布液に綿布を浸し、布を絞って患部に置きます。ラップで覆い、30分間そのままにしておきます。1日に数回行います。もちろん飲むことも治療になります。
【ブラックベリーリーフティーの副作用】
大量のブラックベリーリーフティーは、悪心および嘔吐を含む胃の不調、腹痛を引き起こす可能性があります。主に大量のタンニンによります。牛乳を加えることで、お茶の中のタンニンから胃への悪影響を防ぐことができます。
タンニンは、カルシウムおよび鉄の吸収を妨げます。
しかし、ブラックベリーリーフティーにミルクを加えると、カルシウムと鉄の吸収に対するその効果を中和するのに役立ちます。
牛乳を加えないブラックベリーリーフティーを食事と同時に飲むことは避けるべきです。
ラズベリー系の植物の葉は摂取するとは子宮収縮を起こすことがあるので、妊娠中はブラックベリーリーフティーも避けるべきです。安全性データが不足しています。
ブラックベリーリーフティーは、ガロタンニンやエラジタンニンなどの加水分解性タンニンを含むため、肝疾患を患っている人は、ブラックベリーリーフティーを飲まないでください。
また、鉄・カルシウム吸収阻害の問題のため、授乳中の女性および2歳未満の子供もブラックベリーの葉を使用しないでください。
65歳以上でも飲用の際は医師に相談して下さい。
【ブラックベリーリーフティーの味と香り】
ほんのりと甘いけれど、すっきりさっぱりとした味と香り。日本茶のような癖もなく、柔らかい味でくせがないので、ブレンドに使うのにオススメなハーブです。
苦味や飲みにくさはないのでシングルでも飲めますが、物足りない時は蜂蜜を加えるとおいしいです。
【ブラックベリーリーフティーをおいしく飲む方法と淹れ方】
基本の入れ方
1カップ(150~180ml)につき、乾燥した刻みブラックベリーリーフをティーメジャーに2~3杯使います、熱湯を注いで10分蒸らせば完成です。
ドライハーブでも収穫1年以内のものは新鮮で抽出が早いので(日本でも栽培・収穫されています)、1カップにつき1ティーメジャー、熱湯を注いで3分蒸らせば大丈夫です。
応用の淹れ方
基本的に、ハーブなどはお湯を注いで蒸らすより、煮詰めて煎じたほうが効果が高くなります。お茶に下痢止め、生理出血緩和、口腔内の炎症止めを期待するなど、高い薬用効果を期待している場合は、お湯が沸騰している鍋もしくはやかんに、1カップ(150~180ml)の熱湯につき、乾燥した刻みブラックベリーリーフをティーメジャーに2~3杯加えてフタをして、10分以上煮詰めましょう。リーフを濾せば完成です。
<オススメブレンドティー>
ブラックベリーリーフティーは基本的に、ブレンドティーのフレーバーに対するベースとなるハーブとして使うといいと思います。フルーツ&ハーブブラックティーにおける紅茶や、玄米茶における緑茶や、ジャスミン茶における緑茶や、桂花烏龍茶・白桃烏龍茶における烏龍茶などと同様な形です。
ブレンドブラックベリーリーフティーの量を1として他のハーブのブレンド比を書いていきます。
・爽やかブレンド
+セージ1、セージフラワー1、好みであれば紅茶1
紅茶と同じ淹れ方で大丈夫です。紅茶とブラックベリーリーフティーをベースとして、セージのスッキリした香りがします。
・ひたすらレモンブレンド
+レモンバーム1、レモングラス1/2、レモンピール1/2、ローズペタル(ローズピンク)1/2、蜂蜜少し、レモンジュース少し
全て混ぜて1カップ分の熱湯を注ぎ、2,3分蒸らせば完成です。基本はレモン感たっぷりですが、ブラックベリーリーフティーとローズペタルがほんのりした甘い風味を加えてくれます。
・リラックス&デトックスブレンド
+ペパーミント1、カモミール1、リンデンフラワー1、イラクサ(ネトル)1、カレンデュラ1
リンデンフラワーをリンデンウッドに変更すると、ややリラックス効果と風味は落ちますが、利尿・むくみとり効果は増します。
ブラックベリーリーフを含めて全てを1ティーメジャーずつとって混ぜ、混合物を1ティーメジャー取って、熱湯を1カップ分注いで10分待てば完成です。
・風邪用ブレンド
+エルダーフラワー1、リンデンフラワー1、ペパーミント1
この混合物(28gずつ、5と1/2ティーメジャー)を鍋か薬缶の1.1Lの水に加え、沸騰させて半分になるまで煮詰めます。蜂蜜を加えて飲み、布団をかぶって寝て、汗をかいて熱を下げて下さい。
・整腸用ブレンド
+ラズベリーリーフ1、カモミール1、ペパーミント1
この混合物(合計20g、4ティーメジャー)を鍋か薬缶の0.8Lの水に加え、沸騰させて半分になるまで煮詰めます。このハーブティーは、胃を温め、腸の炎症を和らげます。腸内ガスを抜くのと軽度の下痢に効きます。
・フルーツ感あふれるブレンド
ハイビスカス2、ローズヒップ2、アップルピース1、オレンジピール1、レモンバーベナ1、レモングラス1
ブラックベリーリーフティー含めてこれらすべてをティーメジャーで測って混ぜると、9杯分あるので、淹れる量は材料をよく混ぜてから適宜調整して下さい。ティーメジャー1杯分の混合物にカップ1杯の熱湯を注いで8分くらい蒸らして完成です。倍の濃さで淹れて、氷を入れたグラスに注いでアイスティーにするのもいいかもしれません。
チャイ風(ひやしあめ風):
乾燥ジンジャー2、シナモン1/2、カルダモン1/2、黒胡椒1/2、クローブ1/2、ナツメグ1/2、オールスパイス1/2、ステビア1、あればキャロブ(いなご豆)1
ブラックベリーリーフティー、キャロブ含めてすべてをティーメジャーで測って混ぜると8杯分あるので、淹れる量は材料をよく混ぜてから適宜調整して下さい。ティーメジャー1杯分の混合物に熱湯を注ぎ、スパイスの細かさによリますが、6~10分ほど蒸らして完成です。
【ブラックベリーリーフティーに合うお菓子、食事】
料理のジャンルはあまり問いませんが、脂っこい食事の後にオススメです。ブラックベリーリーフティーはに豊富なタンニンは、口に残った油脂を洗い流す作用があるので、口の中をさっぱりさせてくれます。
甘いものと合わせるなら、油脂が多いけれど柔らかいお菓子です。カスタード系のお菓子、生クリームたっぷりのシフォンケーキ、生チョコレート、ショートケーキが合います。
【ブラックベリーリーフのオススメの入手法と買い方】
あまり有名なハーブではないので、ネット通販でないと手に入らないと思います。
ハーブ・アロマ専門店カリス成城ではブラックベリー リーフ20gが486円で購入できます。
ハーブティー通販専門店ファーム北の香では北海道産のため9.5gで1080円で購入できます。
ハーブ専門店e-ティザーヌでは15g税込み454円です。
シングルハーブティーとしてはそれくらいですが、ブラックベリーリーフティーはブレンドハーブティーや紅茶含むブレンドティーで使われることが非常に多いハーブなので、Amazonで「茶葉・粉末ティー」カテゴリや、楽天で「茶葉・ティーバッグ」カテゴリを検索ワード「ブラックベリーリーフ」で検索すると、実にバリエーション豊かなブレンドハーブティーが出てきます。こちらから選んでみるのも楽しいかもしれません。
【まとめ】
・ブラックベリー『リーフ』を使うハーブティー
・タンニン・フラボノイド類が豊富で、免疫促進、抗菌・抗ウイルス効果が高い
・ポリフェノール類も豊富で抗酸化作用、アンチエイジング作用が高い
・ビタミンCも豊富でそれが抗酸化作用と免疫機能を支えている
・殺菌力と収れん作用があり、喉の痛み、口内疾患に効く
・濃く煮出してうがい薬として使っても良い
・飲むだけでなく、皮膚に塗るか湿布することにも使われる
・その殺菌力と収れん作用から、切り傷、ニキビ、日焼け、時に痔を治療する
・妊娠中・授乳中・2歳以下・65歳以上、肝疾患がある人は飲むべきではない
・タンニンが豊富なため食事中に飲むと鉄とカルシウムの吸収を妨げるが、牛乳を加えればタンニンの悪影響はなくなる
・ほんのりと甘く、すっきりさっぱりとした味と香り
・脂っこい料理の食後に飲むとタンニンが口内の油脂を洗い流してさっぱりする
・お菓子ならクリームたっぷりの柔らかいお菓子に合わせるのがいい
・ネット通販で購入できる
・シングルティーの販売店はは少ないが、ブレンドティーは非常にたくさん売られている
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